フローリスト ほりうち
フローリストほりうち
堀内様は創業した年に生まれ、大学卒業後に経営を引き継がれました。現在はお父様と２名の従業員で地域に根ざしたお花屋さんとして地域の人々に日常的にお花の魅力を感じてもらえるようなお店作りをされています。
㈱大阪鶴見ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ 代表取締役社長 福塚 秀彰 ｢フローリストほりうち｣ 堀内 豊平様
平成27年7月17日（金）大阪鶴見フラワーセンター 社長室にて
■対談内容
１．地元企業の従業員のお誕生日にお花を配達されているそうですが、きっかけは？
大学を出てすぐに経営を引き継いだことに加え、家族経営であるため、同世代との交流なども少ないことから、異業種交流会に参加した。異業種の経営者とさまざまな話や情報交換をする中で、ある経営者から「従業員の誕生日に花を贈りたい」との相談を受けたことがきっかけ。このお花は経営者からの「日ごろの感謝」の気持ちを従業員へつなげる心の橋渡しと考え、できるかぎり自分で配達し、不在などですぐにお渡しできない場合には、採算は取れないが、新しい花に入れ替えて再配達をしている。お誕生日リストを預かり、確実にお届けする。そういった取り組みによって徐々に信頼を得ることができ、次へと紹介していただく形で、現在では100名を超える方のお誕生日にお花を届けている。
２．お店を運営されている中で工夫されていることはありますか？
都市部やショッピングモールのような不特定多数の来店客を対象とした、きらきらと人目を惹く目新しい商品を並べるより、普段お店に来られるのは意外にも男性客が多く、会社帰りに記念日用の花束や日常的に家庭で飾るお花を買われるので、そういった人々や大和郡山市の土地柄にふさわしい商品を置くようにしている。
また、店先に置く商品や配置には工夫をこらし、特に気を配っている。ある時、店先の商品がどの程度見られているか気になり、店先のレイアウトや価格の表示は変えずに、一部の商品を非常に安く設定したところ、普段は通り過ぎられる方が「安すぎない！？」と、お店に入ってこられたことがあった。
店舗前
それからは、通勤者が日々何気なく通る風景の中でも店先の商品を見られていることを意識し、道行く人の印象に残るよう工夫している。
地域柄、車で移動されるお客様も多いので、駐車スペースがないことは悩みのひとつ。慣れた方は店舗前に駐車して短い時間で買われることもあるが、多くは注文だけをされて、配達をお願いされる。そういったお客様に対しても、できるだけ自分で配達してお客様との対話をするよう心がけている。
３．お店のモットー「生活に美しさを、瞳に感動を、花は心の健康飾品です」についての思いを教えてください。
お花は嬉しいときや悲しいとき、「おめでとう」や「ありがとう」などさまざまな気持ちをつなぐもの。贈る方も贈られた方も心が豊かになる。家庭で飾れば家族も元気になる。健康食品は口から摂取するのに対し、花は心へ摂取していただく健康「飾」品である。だからこそコストはかかるが、直接お届けすることにこだわる。先ほどのお誕生日の配達もそうだが、受け取った従業員が「また明日から頑張ろう！」と笑顔になる。業者に発送してもらうのでは味わえない瞬間である。
４．今後について
大和郡山市で38年、これからも地域の皆様に愛され、「老舗」と呼ばれるようなお店にしたい。
その一方で、チャンスがあれば、奈良市内などの人口のより多い都市部での店作りにも関心がある。
そのためにも、お客様とのコミュニケーションを大事にし、お花の良さをもっと伝えたい。
フローリストほりうちの皆様
■対談を終えて
堀内様は、異業種交流会のみならず、セミナーや講習会に積極的に参加するなど、日ごろから周囲にアンテナを張り巡らせるとともに、お客様とのコミュニケーションをとても大事にされています。
| 所在地 | 〒639-1013 奈良県大和郡山市旭町1-11 近鉄郡山駅西出口 |
| TEL&FAX | 0743-52-8783 |
| URL | http://horiuchi.hanatown.net/ |
| 営業時間 | 10:00 ～ 19:00 |
| 定休日 | 日曜日（行事営業） 正月5日間 8月15日 ～ 8月18日 大会期間休 |
